はじめに

最近、X(旧Twitter)のタイムラインで「Claude Code」や「Grok API」という言葉をよく見かけるようになりました。なんとなく気になってはいるけど、実際にどう使うのかよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。

自分も最初はそうだったのですが、実際に触ってみるとセットアップ自体はそこまで難しくありませんでした。

この記事では、Claude Code のインストールから xAI API のキー取得、そして両者を連携させるところまでを順を追って解説します。ターミナルにコマンドを貼り付けられれば、プログラミング経験が浅くても進められる内容になっています。

Claude Code と Grok について

Claude Code とは

Claude Code は、Anthropic(アンソロピック)が提供しているターミナルベースのAIコーディングツールです。

ChatGPT などのチャットAIとの違いは、ターミナル(黒い画面)上で直接ファイルを読み書きしたり、コードを生成・編集したり、テストを実行したりできる点です。コードを画面にコピペしてやり取りする必要がなく、AIが自分のプロジェクトの中で直接作業してくれるイメージですね。

Grok(xAI API)とは

Grok は、X を運営する xAI 社が開発したAIモデルです。API が公開されていて、外部のツールから呼び出すことができます。

特徴的なのは、X のリアルタイム情報にアクセスできること。「今トレンドになっている技術は?」といった検索が可能です。

2つを組み合わせるメリット

Claude Code 単体だと、コードは書けるけど「今 X で話題になっていること」は把握できません。一方、Grok 単体だと情報検索はできるけど、コードを書いてくれるわけではありません。

両者を繋げると、たとえばこんなことができるようになります。

  • 「今 X で話題の API を調べて、サンプルコードを書いて」
  • 「このライブラリの評判を X で検索して、使うべきか判断して」
  • 「最新のセキュリティ情報を X で調べて、コードに影響ないか確認して」

ざっくり言うと、Claude が「考える担当」、Grok が「調べる担当」という役割分担です。

準備するもの

必要なもの説明費用
パソコンMac / Windows / Linux いずれか
Anthropic アカウントClaude Code 利用に必要Pro $20/月〜(約3,000円〜)
xAI アカウントGrok API 利用に必要従量課金(個人利用なら月数百円程度)

1. Claude Code のインストール

まずは Claude Code をインストールします。ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行してください。

Mac / Linux の場合

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

Homebrew を使っている方は、こちらでも大丈夫です。

brew install --cask claude-code

Windows の場合

PowerShell で以下を実行します。

irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

以前は npm install -g @anthropic-ai/claude-code でのインストールが主流でしたが、現在は非推奨になっています。上記のネイティブインストーラーを使うのがおすすめです。Node.js のインストールも不要です。

初回起動

インストールが終わったら、適当なディレクトリで claude と入力してみましょう。

cd ~/Desktop
claude

初回はブラウザが開いて、Anthropic のログイン画面が表示されます。アカウントを作成してログインしてください。Pro プラン($20/月)に加入すると Claude Code が使えるようになります。

ログインが完了すると、ターミナルに Claude Code の対話画面が表示されます。試しに何か話しかけてみてください。

こんにちは、自己紹介してください

返事が返ってくれば、セットアップ完了です。

よく使うコマンド

Claude Code の中では / で始まるコマンドが使えます。最初はこれだけ覚えておけば十分です。

コマンド説明
/help使い方の一覧を表示
/status現在のモデルや設定を確認
/modelAI モデルを切り替える
/clear会話をリセットする

2. xAI API キーの取得

次に、Grok を外部から呼び出すための API キーを取得します。API キーは「このサービスを使う許可証」のようなものです。

取得手順

  1. console.x.ai にアクセス
  2. X アカウントでログイン
  3. 左メニューの「API Keys」をクリック
  4. 「Create API Key」で新しいキーを生成
  5. 表示されたキーをコピーして保存

API キーは一度しか表示されないので、必ずコピーして安全な場所に保存してください。もし忘れた場合は、古いキーを削除して作り直せば大丈夫です。

環境変数への設定

取得したキーをターミナルで使えるように設定します。

export XAI_API_KEY="xai-ここにキーを貼り付ける"

毎回入力するのは手間なので、設定ファイルに追記しておくのがおすすめです。

Mac / Linux:

echo 'export XAI_API_KEY="xai-あなたのキー"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc

Windows(PowerShell):

[Environment]::SetEnvironmentVariable("XAI_API_KEY", "xai-あなたのキー", "User")

API キーはソースコードにハードコードしたり、Git にコミットしないように注意してください。環境変数で管理するのが基本です。

動作確認

以下のコマンドで Grok にテストメッセージを送ってみましょう。

curl https://api.x.ai/v1/chat/completions \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -H "Authorization: Bearer $XAI_API_KEY" \
  -d '{
    "model": "grok-4-1-fast-non-reasoning",
    "messages": [{"role": "user", "content": "こんにちは"}]
  }'

JSON 形式のレスポンスが返ってくれば成功です。

3. Claude Code と Grok を連携する

ここからが本題です。連携の方法はいくつかありますが、初めての方にはパターン A をおすすめします。

パターン概要難易度
A. MCP で繋ぐClaude に Grok を「道具」として追加やさしい
B. LiteLLMClaude の代わりに Grok で動かすやや難しい
C. anyclaudeワンコマンドで Grok に切り替えやさしい

パターン A:MCP で Grok を追加する(おすすめ)

MCP(Model Context Protocol)は、Claude Code に外部ツールを追加するための仕組みです。スマホにアプリを入れる感覚で、Claude Code に「Grok 検索」という道具を追加できます。

ターミナルで以下を実行します。

claude mcp add grok-mcp \
  --transport stdio \
  --env XAI_API_KEY=$XAI_API_KEY \
  -- npx -y grok-mcp

これで設定は完了です。Claude Code を起動(または再起動)して、こんなふうに聞いてみてください。

X で今話題になっているプログラミング言語を調べて

Claude が Grok の検索機能を使って、X のリアルタイム情報を取得してくれます。

ここで押さえておきたいのは、頭脳はあくまで Claude のままだということです。Claude が「X の情報が必要だ」と判断したときだけ、Grok に検索を依頼する仕組みになっています。MCP は「モデルの差し替え」ではなく「道具の追加」なので、その点は区別しておくと良いと思います。

チームで共有したい場合

プロジェクトルートに .mcp.json を作成すると、チームメンバーと設定を共有できます。

{
  "mcpServers": {
    "grok-mcp": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "grok-mcp"],
      "env": {
        "XAI_API_KEY": "${XAI_API_KEY}"
      }
    }
  }
}

${XAI_API_KEY} は各メンバーのローカル環境変数から値が展開されるので、API キーがファイルに直接書かれることはありません。

パターン B:LiteLLM で Grok をメインモデルにする

Claude ではなく Grok を推論の主体にしたい場合は、LiteLLM プロキシを使います。Claude Code の操作画面はそのままに、裏側のモデルだけ差し替えるイメージです。

pip install 'litellm[proxy]'

config.yaml を作成します。

model_list:
  - model_name: grok-4-1-fast
    litellm_params:
      model: xai/grok-4-1-fast-non-reasoning
      api_key: os.environ/XAI_API_KEY
# ターミナル1:プロキシ起動
litellm --config config.yaml

# ターミナル2:Claude Code を起動
export ANTHROPIC_BASE_URL="http://0.0.0.0:4000"
export ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="your_litellm_master_key"
claude --model grok-4-1-fast

この方法だと Grok が全ての推論を担当します。ただし、Claude 固有の機能(prompt caching など)は使えなくなる点は注意が必要です。まずはパターン A で慣れてから試すのが良いと思います。

パターン C:anyclaude で切り替える

最もシンプルな方法です。

pnpm install -g anyclaude
anyclaude --model xai/grok-4-1-fast-non-reasoning

これだけで Claude Code の UI が Grok で動きます。パターン B と同じく Claude 固有の機能は使えませんが、手軽さは一番です。

料金の目安

Claude Code

プラン月額日本円換算
Pro$20約3,000円
Max 5x$100約15,000円
Max 20x$200約30,000円

Grok API(従量課金)

モデル入力 / 100万トークン出力 / 100万トークン
Grok 4.1 Fast$0.20(約30円)$0.50(約75円)
Grok 4$3.00(約450円)$15.00(約2,250円)

Grok 4.1 Fast であれば、1回の検索あたり数円程度です。参考として、Claude API(Sonnet 4.5)の入力が $3.00 / 出力 $15.00 なので、Grok 4.1 Fast は入力で15倍、出力で30倍ほど安い計算になります。

検索や軽い質問は Grok に任せて、本格的な推論は Claude に任せる、という使い分けがコスト面では合理的です。

注意点

MCP は「モデル差し替え」ではない パターン A の MCP で繋いだ場合、Grok は Claude の「道具」として追加されるだけです。モデル自体を Grok に差し替えたい場合は、パターン B か C を選んでください。

API キーの管理 API キーが漏洩すると第三者に利用されてしまいます。.gitignore.env を追加する、ソースコードに直接書かない、環境変数で管理する、といった基本的な対策はしておきましょう。

モデル名・料金は変動する xAI API はまだ新しいサービスで、モデル名や料金が変わることがあります。この記事の内容は 2026年2月時点のものなので、最新情報は xAI 公式ドキュメント で確認してください。

まとめ

Claude Code と xAI API(Grok)の連携方法を紹介しました。

初めての方は、以下の 3 ステップで試してみてください。

  1. Claude Code をインストール(コマンド1行)
  2. xAI の API キーを取得(Web で数クリック)
  3. MCP で繋ぐ(コマンド1行)

これだけで、Claude に考えさせて、Grok に調べさせる環境が手に入ります。

慣れてきたら LiteLLM や anyclaude でモデル自体を切り替えたり、Gemini や ChatGPT も同時に繋いでみたりと、使い方の幅はかなり広がります。

まずは Claude Code のインストールから試してみてください。

参考リンク